こんにちは、Lizです。
今回は、私たちがグリーンカード取得中に申請した、Emergency Advanced Parole (緊急一時渡航許可証) についてご紹介します。
* こちらのブログでは法律的なアドバイスを提供するものではございません。また、記載されている内容は私たちが申請していた時点の情報です。最新かつ正確な情報については、専門家などにご確認ください。
Emergency Advanced Parole とは?
私たちがお世話になった弁護士の話によると、グリーンカード(I-485)を申請中は、基本的にアメリカ国外へ出ることは推奨されていません。
理由としては、「国外に出た=グリーンカードの取得の意志がない」と判断され、申請が却下されてしまう可能性があるからです。
そのため、申請中にやむを得ず出国する必要がある場合は、事前にAdvanced Parole (AP)と呼ばれる【一時渡航許可証】を取得する必要があります。
私たちはI-485申請と同時に、Advanced Parole の申請も行っていました。
なぜEmergency Advanced Paroleを申請したのか
私たちがグリーンカード申請中、Kenny の父が急逝しました。
その時点ではまだAdvanced Paroleの許可が下りておらず、葬儀には参列できませんでした。
ただ、せめて四十九日の納骨式には参加したいと思い、Kenny と私は Emergency Advanced Parole 【緊急一時渡航許可証】を申請することにしました。
Emergency Advanced Parole申請のために準備した書類
私たちが準備した書類は以下の通りです。
- I-485 提出の証明(I-797Cのコピー)
- I-131 提出の証明(I-797Cのコピー)
- 緊急性を示すもの(Kenny父の死亡診断書とその英訳)
- 戸籍謄本の原本とその英訳
- 婚姻証明書の原本
- 四十九日について説明しているウェブサイト(Wikipediaなど)のコピー
死亡診断書は日本の親族から原本を送ってもらい、自分たちで英訳した後、友人に翻訳内容が正しいことを証明してもらいました(サインあり)。
戸籍謄本や婚姻証明書は、I-485のときに提出したものを再度提出しました。
I-485やI-131の申請料が支払い済みであることを証明するため、それぞれのコピーをも添付しました。
申請書類提出後の流れ
アメリカ移民局(USCIS)の公式サイトからEmergency Advanced Paroleの面接予約を申し込みました。
(この段階では、まだ具体的な面接日時は決まっていなかったと思います。)
数日後(なんと土曜日!)、USCISからKennyと私それぞれに電話がかかってきて、
- Emergency Advanced Paroleの申請理由
- 渡航予定日
について聞かれました。
その電話の中で、面接日時が決定し、その後オンライン上でも予約時間が確認で切るようになっていました。
面接はどんな感じ?
私たちは2人一緒に同じ時間の面接を受けました。
USICSのオフィスには、事前に提出した書類一式を持参しました。
面接は銀行の窓口のようなブースで行われ、私たち夫婦と女性の面接官との3人で行われました。
面接の質問内容としては以下の通り。
- 私たちの関係性(夫婦であること)
- 故人との関係性
- なぜ亡くなった直後に帰国しなかったのか
- なぜ四十九日に参加する必要があるのか(文化的背景の説明)
- 渡航予定日
3番目の質問は予想外でしたが、「死亡診断書の取得に時間がかかったこと」と、「葬儀は数日後に行われるため、現実的に間に合わなかったこと」を説明しました。
面接は30分ほどで、その30分後にはEmergency Advanced Paroleの許可証をその場で受け取ることができました!
再入国時には必ずこの書類を持参するように念押しされました。
実際の再入国はどうだった?
無事に四十九日に参列し、いよいよアメリカへ再入国する日。
「本当にこの書類で大丈夫なのか?」「グリーンカードの審査に影響しないか?」とかなり不安でした。
実は、I-140をお願いしていた弁護士に「H-1Bのビザがあるなら、Advanced Paroleなしでも出入国は可能」と言われていたので、まずH1-Bビザスタンプを提示し、もしダメなら、Emergency Advanced Paroleの書類を出そうと考えていました。
結果的にH1-Bビザだけで問題なく入国できました。
とはいえ、万が一に備えてEmergency Advanced Paroleは取得しておいてよかったと思いました。
終わりに
今回はEmergency Advanced Parole の申請方法や面接の流れについてご紹介しました。
同じように急ぎで渡航しなければならない方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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