Kenny です!
今日は以前にブログで書いた銃の購入で、銃の所持許可証が必要とお伝えしましたが、私がニュージャージー州で銃の許可証を取得するまでの流れを、実体験を交えてシェアしたいと思います。
アメリカはやはり銃が身近にある印象ですよね?でも実際には一般の人はちゃんと銃の所持許可を取得しないと購入でき内容になっています。
私が住んでいるニュージャージー州(NJ州)はアメリカの中でも銃規制が厳しいことで知られています。実際にどんな手続きがあるのか、皆さんの参考になればうれしいです。
【前提】NJ州で銃を所持するには?
そもそも銃を所有するにはアメリカ国民か永住権を持っていて、さらに犯罪歴や精神病に問題ない人になります。
ニュージャージー州では、銃(特にハンドガン)を所持・購入するためには、事前に許可証”Firearms ID Card (FID card)”を取得する必要があります。また、ハンドガン、いわゆる拳銃の購入にはHandgun Perchase Permitも必要になります。(ライフルや散弾銃の場合はPerchase Permitは必要はありません)
主に以下の2種類があります:
- Firearms Identification Card(FID):ライフルやショットガンの購入・所持に必要
- Handgun Purchase Permit:ハンドガンを購入する際に必要。1回の購入ごとに許可が必要
*ライフルや散弾銃を購入する場合はFIDのみが必要になります。
さらに全米すべての銃購入者はNICSチェックと言われるFBIのバックグラウンドチェック(犯罪歴などがないかの背景チェック)は必ず実施されます。
*NICS – National Instant bacground Check System の略
【ステップ1】オンライン申請(NJ FARS)
まず最初にやるべきことは、NJ州のFirearms Application & Registration System(通称FARS)にアクセスして申請を行うことです。
申請はこちらのサイトからできます:
👉 https://www.njportal.com/NJSP/FARS
申請時に必要なもの:
- 有効なNJ州発行のID(運転免許証など)
- 自分の居住している地域の警察署の「ORI番号」(警察署のWebサイトなどで確認可)
- 2名の推薦人の氏名とメールアドレス(バックグラウンドチェックの一環)
【ステップ2】指紋採取(Fingerprinting)
オンライン申請後、指紋採取の予約を行う必要があります。NJ州が提携している民間業者(IdentoGOなど)で予約し、指定の場所で指紋を採られます。
持ち物:
- 予約確認書
- 政府発行の写真付きID
費用はおよそ $55〜$60前後(変更になることもあるので最新情報を確認する必要があります)。
一度指紋採取がされれば2つ目以降のHandgun Perchase Permitを申請した際にこのステップはスキップされます。
【ステップ3】バックグラウンドチェックと推薦人照会
申請書類と指紋の情報が警察に届くと、警察側が申請者の犯罪歴・精神病歴などのチェックを行います。また、登録した推薦人2名にオンラインでアンケートが送信され、申請者が安全に銃を扱える人物かどうかが判断されます。
※このプロセスは少し時間がかかります(数週間〜数ヶ月かかることも)
ちなみに私の場合はニューヨークと中西部の州に住んでいたこともあり、時間が少し長くかかった感じでした(実際には合計1ヶ月少しかな。。。)
【ステップ4】警察署からの連絡・許可証の受け取り
すべてのチェックが完了すると、地元警察署から連絡が来ます。通常は電話またはメールで、
- 許可証の発行が完了したこと
- 受け取りの予約日や持ち物(IDなど)
が案内されます。
その後、警察署に行って$50(FID分$25とhandgun Perchase Permit分$15)をチェックで支払う必要があります。
現在NJ州ではFirearms ID Cardはメールでリンクが送られ、必要情報を記入してPDF形式受け取ります。Handgun Perchase Permitはメールに個別番号が記載されており、それを購入時に伝えれるだけで大丈夫です。
私は心配性なので念の為両方を印刷して持って行きました。(その方が現地でリンクを開くなどの焦ることがなくオススメです〜)
【補足】注意点・体験からのアドバイス
- 申請から許可証発行まで2〜3ヶ月かかることはザラです。気長に待ちましょう。
- 推薦人には事前にお願いしておくとスムーズです。
- ハンドガンの購入には「Handgun Purchase Permit」が必要ですが、毎回購入の時に1枚必要です。1回につき1枚必要ですが、申請時に複数枚の申請もできます($25/枚)。
- 許可証を取得しても、銃の携帯(持ち歩き)は原則NG。**携帯許可(Concealed Carry Permit)**は別途申請が必要です。
【まとめ】
ニュージャージー州で銃を持つのは、アメリカの他州と比べてハードルが高めです。でも、しっかり準備すれば取得できますし、安全性を保つための大事なプロセスでもあります。
*今回のブログに記載しているプロセスは予告なく変更になる場合があるため、必ずご自身で確認してから申請を行うようにしてください。
これから申請する方の参考になればうれしいです!質問があればお気軽にお問い合わせください!
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